エンジニアが就職してからずっと勤めてきた企業から独立したいと思ったときには、どのような手続きが必要なのかが不安になるかもしれません。退職するために必要な手続きは実は単純で、本人が行わなければならない義務があるのは、一般的には退職届の提出だけです。
日本では昔から、退職届を上司に書面で提出する習慣があります。退職理由と退職したい日にちを書き、伝えたいことがあれば合わせて記述して、封筒に入れて渡すのが通例です。独立してフリーランスエンジニアになりたいと思ったら、退職する日にちを決めたうえで退職届を出しましょう。日付は変更できないことが多いので、具体的な日にちが決まってから提出するのが大切です。
社内での退職手続きは、届出から始まります。社内体制が整っているなら、担当者が必要な社内プロセスを進めてくれるので、エンジニア本人は特にほかの手続きをする必要はありません。ただ、退職することによって業務に穴ができることになるため、業務を他者へ引き継ぐことは要求されます。
上司に退職届を出したときにも、業務の引き継ぎだけはきちんと行うように言われるのが普通でしょう。そこで、計画的に引継ぎの準備をしておくのが、独立を考えているエンジニアにとっては大切です。引き継ぎ資料をあらかじめ作成しておいたり、業務に必要なデータをまとめたりする作業を早めに始めておくと良いでしょう。業務の引き継ぎをスムーズに完了できれば、余裕を持って独立後に必要な手続きや仕事の獲得の準備に動くことができます。